今回は、現在もメイン機で使用している「Noctua NH-U12A」の素晴らしさを検証とともに解説していこうと思います。
Noctua NH-U12Aのスペックと説明
付属品
付属品
このクーラーの推しポイント!
高い”静音対冷却性能”
このクーラーに付属しているクーラー、「NF-A12x25」は、Noctuaがゼロベースから開発したファン、あまりファン自体の深掘りは避けるが静音性がかなりのもので、同社のクーラーや他のクーラーと比較しても同じ回転数で騒音値が低い。また、風量/静圧もなかなか優秀。
検証環境と検証方法
検証機
- OS:Windows10 Home パッケージ
- Case:長尾製作所まな板
- CPU:AMD Ryzen7 2700X
- GPU:NVIDIA Geforce GT710 1GB
- DRAM :16GB(8GB*2) 3000MHz
- M/B:ASUS X470 ROG Crosshair VII Hero WiFi
- SSD:SanDisk SSD PLUS
- PSU:NZXT E850
室温は27℃
比較対象サンプル
- サイズ 虎徹MarkⅡ
- サイズ 風魔弐
- Noctua NH-D14S
クーラーの横に騒音計を設置、回転数と騒音値の関係をグラフ化しました
騒音値の単位はdBA
回転数(rpm) | NH-U12A | NH-U14S | 虎徹MarkⅡ | 風魔弐 |
600 | 38.5 | 38.6 | 38.7 | 38.8 |
800 | 38.5 | 39.1 | 38.9 | 39.2 |
1000 | 38.8 | 40.2 | 40 | 40.8 |
1200 | 39.2 | 42.3 | 42.9 | |
1300 | 40 | |||
1400 | 40.9 | |||
1600 | 43 |
静音性が高いということは、つまり他のクーラーより高回転で冷却できるという意味、冷却性能比較では同じ回転数で比較するとあまりパッとしないが、高回転で冷却すると他のクーラーに差をつけることができる。静音なので音も小さい。

OCCTで10分間負荷テストを行い、HWmonitor Proで温度を計測します。NH-U12Aにかんしては、他のクーラーが1000rpmでだした騒音値と大体同じになるまで回転数を上げて計測しました。

これはさっきのクーラーの温度変化をよりミクロにみたもの、太字がNH-U12A、ファンが非常に静かなため、他のクーラーが1000rpmで回すところを、同じ騒音値で1300rpmまで回せるので冷却能力が伸びやすい、120mmシングルサイドフロー空冷にして、デュアルタワーな風魔弐や140mmファンを
採用するNH-U14Sレベルの冷却性能になっている
そのうえ、ヒートシンク自体もかなり工夫されていて、Noctuaクーラーらしい高い工作精度、ファンの静圧を活かし切るフィン密度、ヒートパイプ7本による効率的な熱移動など・・・
一言でいうなら「静音対冷却性能が高い」
コンパクト&オフセットデザインで干渉小
これだけの性能を持っていますが、これはシングルタワーな12cmサイドフロー空冷、高さも157mmで虎徹レベルに抑えられていて多くのケースで利用可能。幅も小さく一番上のPCIeスロットにもほぼ干渉しません。]
またこのクーラーは虎徹MarkⅡと同じ、「オフセットデザイン」を採用していてます。
よってヒートシンクがメモリスロットを避けるように非対称になっていてLGA1151やAM4のマザーボードならほぼ干渉フリーで取り付けできます。
「NH-U12A」まとめ
このクーラーはズバリ、
「高さとかも低くしたい、干渉も少なく、冷却性能や静音性を重視したい!」
という人におすすめ、ただ15000円と高いので、大型なクーラーを使えるケースだったら素直に同社のNH-D15だったり、CryorigのR1シリーズを選んだほうがコスパは高いですし、多少性能妥協していいなら虎徹MarkⅡを購入したほうが合理的ですね。
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